瀬尾の作業場

発達障害児むけ絵本製作と、育児に役立ったもの

発達障害を持つ子と、こどもちゃれんじ(いわゆるレビュー)

しまじろう、この世にいてくれてありがとう。

一言めから感極まってしまった。それくらい、我が家でやっている教育っぽいことは、こどもちゃれんじが軸です。発達障害のケがわかる前に入会したのだけれど、ウチの子には大変マッチしておりました。発達障害があるかな?って子に、ちゃれんじってどうなんだろう?って方もいると思うので、よかったこと、ウーンって思っていることを書いておきたいと思います。

なお、うちの子がどういう状態(特性)なのかがわからないと、参考にならないと思いますので、もしよかったら以下のまとめ記事もご覧ください。

yu-seo.hatenablog.com

 

ポジティブな所感(推しポイント)

ことばで伝わりづらいことを動画で学べる

「勝手にいつのまにか学んでた」みたいなのが少ないのが発達障害児。なので教えるしかないのだけれど、ことばで説明しても伝わりにくいわけです・・・。特に、概念は伝わりにくく、色々と工夫が必要な場合が多いように感じています。多い・少ないとか、〇〇のなかまとか。

ちゃれんじは毎号、動画教材がついてくるのだけど、その中に「ようすのことば」「うごきのことば」というコーナーがあります。これがとてもよい。絵では伝わりづらいことばも、アニメだとわかりやすいのです。たとえば「もらう」と「あげる」とか。絵だとどっちがどっちだか分かりづらいのだけど、アニメなら一目瞭然。

あと動画教材で感動したのは、挨拶。イヤ挨拶の教材なんて山ほどあると思うし、動画でなくても教えられると思うじゃないですか。しかしながら逆さバイバイに代表されるように、自閉傾向を持つ子には、案外これが難しい。「ただいま」って言ったら「おかえり」って返すべきところを「ただいま」「ただいま」になりがち。

そこを、以下のような感じで、誰がどうするべきなのかわかりやすく伝えてくれるんです。もちろん、実際の動画は棒人間じゃないし、オシャレな仕立て。

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あ~~~ベネッセ様~~~~~。もうちょいお金払うんで、発達障害児にもやさしい動画教材をもっと作ってもらえないですかね??発達障害児が苦手な時間の概念とか。時計の読み方ではなく、ついさっき と すごく前を混同したりするあの・・・あれです!どうやったら伝わるのかマジでわからなくて助けてください。

何より発達障害の子って動画なら集中してみません?うちだけかなあ?なぜ親の顔は見ないのに動画は・・・話がそれました。やめよう。

ソーシャル&ライフスキルレーニング的な教材がある

絵本冊子が毎号きます。ソーシャルスキルレーニング的な内容が多く、大変ありがたい。あとライフスキル的なやつも、よき頃合いを見計らってやってくれます。傘を持ち始める頃に、傘の持ち方を動画と絵本で案内してくれるとか。

イヤわかります。そんなんあっても傘は振り回しますよね(あれ・・・うちだけじゃないよね???)。しかしながら、視覚優位というのはスゴイもので、しまじろうが説明したことは映像で頭には残っているのです。

うちの子は、動画なしだと「傘!振り回さない!!まっすぐ持つ!!!」っていっても分からない・・・というか耳に入らないような感じでした。しかし動画を見た後は、「とりっぴいはどうやって傘を持っていたの?」とか言えば、ハッ!!!とした顔をして持ち直してくれます。うちの場合は聞いてくれるまでの時間が短くなったという感じ。

学びの順序がわかる/自動的に学習のテンポがとれる

定型発達の子と比べるのはナンセンスとはいえ、どういう順序で物事を教えるとスムーズなのかっていうにはすごく興味があります。ゲームでいうとスキルパネル。特定のパネルが開くと、次のスキルを修得できるようになる・・・みたいなやつです。

月ごとに届くもので、その順序の踏ませ方がタイムリーにわかるというのはとてもよい。それに、そろそろこの遊びをさせるべき・・・なんて考えて生きていられないので、考えなくてもよき頃合いで教材が届くのは最高です。

なお、「うちの子、ぜんぜんできないな???」っていう展開はまあまああるので、まあいいかってひとまず寝かせておくメンタルは必要かもしれないです。

モチベーションUPがじょうず

動画の終わりに、来月号はこんな付録が届くよ!ひらがなをかっこよく読んじゃおう!みたいなCMが流れる。これは離脱防止が狙いの1つなんだろうし、宣伝が多すぎるっていうネガティブな感想を持つ人もいるかもしれません。でもやらせようと思っても、自分の興味がないことはやらないのが発達障害の特性でありまして。まだかな~届いたらやってみよう!という気持ちを作ってくれるパートなんで、私はかなり嬉しいと思っています。辞めたいと思ったときは大変だと思うけれど。笑

 

ネガティブな所感

しかけ絵本の組み立てが大変

毎号しかけ絵本仕立ての冊子が届くんですけど、キリトリ線にそって親がはさみで切るとか、組み立てをするとかが必要でして、ものすごく面倒です。ピークは2歳後半!3歳になると多少しかけ具合が落ち着いてきます。

紙の付録が多い

紙の付録がスンゴイ多いんですよ。紙なんでそんなに丈夫じゃないし、数がおおいからどっかいきます。まあそれだけでもイヤだと思うんですけど、うちの子は「モノに執着する」という特性もち。あれがないといって癇癪を起こすわけで捨てられないしなくすと面倒だしアアア~!値上げしていいので紙じゃない素材に!していただきたい!

英語教材の紹介が・・・

最初に言っておきます。ベネッセぜんぜんわるくない。うちの子は、英語教材のコマーシャルを見て、「〇×▼◎※・・・えいごだよ~!」と宇宙語を話しだした。もうやめてくれ。日本語をしゃべってくれ。せめてエコラリアするならするで、英語をしゃべってくれ。

 

まとめ

うちの場合はネガティブ要素はあくまで親にとってであって、子どもにとってではありませんでした。ここまで書いてきて思ったのは、「皆にわかりやすい教材をつくる」と、発達障害児にもわかりやすい教材になるってことなんだな~と。

ベネッセ・・・。エクセレントカンパニーじゃないか・・・。DM多いとかいろんな意見があるのは知っているけれど、我が家は貴社無しでは立ちゆきません。

レビューというより推し紹介になってしまったかもしれません。申し訳ない。ともあれ、うちにはマッチしていたよという話でありましたが、ご参考まで。